緑黄日記

水野らばの日記

チャットモンチーと女子高生

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大阪は梅田、ビックマン前である。大阪民にはお馴染みの待ち合わせスポットだ。東京でいうハチ公前というとイメージできるであろうか。僕は待ち合わせに完全に遅刻して来る知人を待っていた。久しぶりに梅田に来たがやはり人が多い。こんなに人類が増えてしまって食糧やエネルギーは足り得るのだろうかと要らぬ心配をしていた。

 

雑踏を何気なく見渡しているとたくさんの人類の中に制服姿の女子高生を見つけた。彼女は大きな円柱の陰で何やらそわそわしている。手鏡とにらめっこをして前髪を入念に整えたかと思えば、柱の陰からそっと身を乗り出し何かを見ている。女子高生の一挙手一投足を凝視している気持ちの悪い24歳の男性にも気が付かず忙しない様子だ。すると彼女は一度しゃがんでから立ち上がり、ラジオ体操ばりの深呼吸をしてから意を決したように歩き出した。向かった先にはこれまた制服姿の男子高校生である。彼女は笑顔で彼に話しかけた。

 

うわーーーーーーー!!!!なああああ!!!!

 

僕は心の中で叫んでしまった。その瞬間、僕の頭の中にある曲が流れた。

 

 

走り出した足が止まらない

行け!行け!あの人のところまで

誰にも抜かれたくないんだ

風!風!背中を押してよ

 

 


チャットモンチー 『「風吹けば恋」Music Video』

 

チャットモンチーの名曲『風吹けば恋』である。

えっちゃんの歌声と疾走感のあるサウンドの中、視線の先では彼女が楽しそうに彼とお話ししている。尊い。尊すぎて「あとは頼みました」と言って舌を噛み切るところだった。頑張れ女子高生。自分が風でないことが悔やまれる。女子高生の背中を押したい。しかし、24歳男性には女子高生を応援する術がないのだ。頑張ってくれ女子高生。

 

思えば、この曲、チャットモンチーの『風吹けば恋』に出会ってから10年近くになる。我々世代でガールズバンドといえばチャットモンチーである。SHISHAMOでも赤い公園でもリーガルリリーでもない。SCANDALではちょっとある。ついでに言うとベースの男性ボーカルといえばWANIMAでもフォーリミでもなく、MONGOL800のキヨサクさんである。知らない幼児、赤子の皆様はお父さんお母さんに聞いてみよう。

 

この時初めて知ったのだが、僕は自分の中の『恋を頑張る女子高生スイッチ』を押すとチャットモンチーのこの曲が流れるようだ。この曲に出会ってから10年、1度も恋する女子高生になる機会に恵まれなかったので知らなかった。早く恋する女子高生になりたい。

 

これを機にチャットモンチーの曲を聴き直してみた。未だに『シャングリラ』の歌詞1ミリも意味がわからないな。