緑黄日記

水野らばの日記

結婚式に出席してきた

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読者諸賢、『結婚式』をご存知だろうか。そう、あの、「どう考えても『神父』と『新婦』の同音異義語を放置してきたのおかしいだろ!!!」でお馴染みの『結婚式』である。先日、大学時代の先輩の結婚式(調べたら『結婚式』の定義が色々と出てきたので、ここでは挙式および結婚披露宴を指す)に出席してきた。

 

僕は数ヶ月前に当ブログで『結婚を考えてみた』という記事を書いた。

 

www.ryokuonikki.com

「結婚とは何か」という問いに応えられるよう、自分なりに調べてみたという記事である。その記事内で僕は「結婚とは節税である」と書いた。結論から言うと「マジでごめん」という感じである。今回出席した結婚式はその認識を改めさせるには十分すぎるものだった。結婚とは、2人の人間が、こう、愛し合って、なんか、こう、もっと素敵なものである。語彙も死ぬほどに。

 

ある晴れた土曜日、クラシックホテル内のチャペルで教会式風の挙式が執り行われた。そこで、2人が神に、参列者に、そしてお互いに愛を誓った。その後、ホテルの玄関付近でブーケがトスされ、その流れで、宴会場にて結婚披露宴が催された。僕はブーケを獲っておもむろに食べだし、参列者の度肝を抜く計画があったのだが、ブーケが獲れなかったのでご破算となった。

 

結婚披露宴では新郎新婦上司による挨拶があったり、新郎新婦がウエディングケーキ入刀したりしながら和やかな雰囲気で進んだ。運ばれてくる料理はフランス料理のコースで、日頃カップ麺とフルグラしか食べていない僕の舌ではおおよそ理解ができる代物ではなかった。ただ、「なんだこれ口の中広っ!」となるばかりであった。

 

結婚披露宴の最中、サプライズムービーなるものが流れた。内容は新郎が勤務する学校の生徒が結婚を祝福するというものであった。生徒達が「〇〇先生、結婚おめでとう。奥さんとお幸せに」と声を合わせていた。動画は不器用なものであったが作り手とそこに映る生徒たちの愛が感じられた。

 

僕は「人生の正解じゃん!正解の極北じゃん!」と思った。人生の正解を選びとってきた人間だけが遭遇するイベント、それが結婚披露宴でのサプライズムービーである。僕もそんな正解の側に立ってみたい!結婚式を挙げてみたい!結婚披露宴でサプライズムービーを上映され生の実感をしたい!という気になった。

 

僕の結婚式に思いを馳せてみる。

僕がこのような盛大で愛の詰まった結婚式をあげるには必要なものが多くある。お金、まともな親族、準備のパッション、祝福してくれる友人。その中でもとりわけ大きなもの、僕と異なる他者である。僕は異性愛者なので、平たく言うと好きな女の子である。そしてなんとその彼女も僕のことが好きで、その子は僕と一生一緒にいたいらしい。無理すぎる。「無理すぎワロタwww」である。正月に実家に帰ると親戚連中に「いい人いないの?」「結婚は?」と聞かれ、全部「申し訳ありませんでした」と返すような僕である。まず、なんだその『いい人』とは。いるわ。いっぱいいるわ『いい人』。ただし、僕はその人にとっての『いい人』ではないけどな。助けてくれ。

 

と、ここまで思いを巡らしたところで画面に意識を戻す。画面上では生徒たちが歌で新郎新婦の結婚を祝していた。

 

僕はそれを見て涙ぐんでしまった。感動とか嬉しさとか世界の美しさを痛感したとかそう行った類の涙ではない。そんな高尚で綺麗な、湧き水のような涙を僕が流せるはずもない。それと真逆、絶望の涙だ。自分が正解の人生を歩めなかったことに対する悲しみが湧いてきたのだ。

この会場でそんなことを考えているのは僕くらいであろう。皆は純粋にお祝いの気持ちで見ているのだ。