緑黄日記

水野らばの日記

ひとりで遊園地に行ってきた

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奈良県は生駒市、大阪と奈良を隔てる生駒山の上に『生駒山上遊園地』というレジャー施設がある。開園して80年にもなるファミリー層向けの遊園地だ。タイトルにもあるようにそこにひとりで行ってきた。人生は早いうちに孤独と仲良くしておいた方がいいのだ。今日の出来事を逐一書くと長編小説処女作が出来あがってしまうのでテンポ良くいきたいと思う。さて、どんどん行こう。

 

まず、ゲームセンターがあったので入ってみた。すると、子供向けの小さい電車が目についた。1人乗りの電車が停車しており、その先には8の字の線路が続いている。全長は1周15mくらいであろうか。隣では子供が「これやりたい」と駄駄を捏ねている。乗ることにした。

この電車は200円で8の字を3周回るらしい。安いものだ。本州だと20万はかかる。小銭を入れ、発車進行する。乗りたそうな子供をしり目に「お前は指でも加えてみてな」と意味合いを込めて皇室の手の振り方で挨拶をしておいた。これが大人である。

 

園内を闊歩していると、珍しく行列(とはいっても20人程度だが)をなしているアトラクションがある。ゴーカートだ。こちとら車の購入を検討している身である。大人をなめるなと言いたい。ゴーカートに挑戦することにした。

順番待ちの列に並ぶ。僕の前のお客さんはファミリー、そして後ろもファミリーだ。オセロ形式で僕もファミリーになれたのならいいのだが。そんなことが起こるならアンパンマンミュージアムに初手で行っている。

僕の番が来た。若いスタッフさんに案内され赤いゴーカートに乗る。ところどころ塗装が剥げているのはご愛敬だろう。スタッフさんの合図でドライブを始める。アクセルを踏み続け、ゴーカートはどんどん加速していく。最初の曲がり角だ。インをせめるぜ!とイニシャルDばりのセリフを叫んだ瞬間、曲がり切れずに外側のガードレールに激突し止まってしまった。アクセルを踏んでも前に進めない。ゴーカートにはバックする機能がないので、つまりは身動きが取れない。神に助けを請うた矢先、スタッフさんこと神が助けに来てくれた。願いは通じるものだ。もう永遠に公共交通機関で移動しようと思う。

 

空腹に耐えかね、ビューレストランなるものに入る。「『ビュー』て」と思うがお腹が空いているので仕方がない。折角なので、お子様ランチを注文した。ベランダに出て、席につくと、後ろの客の話が聞こえる。青年2人組だ。友人だろうか、恋人であろうか。確実に青年2人で来ている。

「契約上、それはないんじゃない」

「でも民法変わったからいけるみたいよ」

「ああ、そうか。そうだね。じゃあいけるか」

遊園地で何の話をしているのだ。遊園地で民法は変わらない。遊園地とは法の外に位置する場所である。

 

オモシロ自転車なるアトラクションに足を向ける。『オモシロ』を名乗るとはさぞ面白いのだろう。アトラクションにつくと、テニスコート2枚分ほどのトラックがあり、そこに様々な自転車が並んでいる。どうやら僕の国の『オモシロ』とは違うようだ。海外のバラエティ番組を見ているようである。折角だしやってみるかと、チケットを受付のお姉さんに渡す。彼女は「15分間ご乗車になれます」と言った。「15分!?長い長い長い!持て余すって!」とリアクションを取ろうとするがお姉さんもボケで言っているわけではないのでふふんという顔をしておいた。

普通に汗かいた。

 

急流すべりのアトラクションがある。僕は急流すべりが好きなのだ。人間の3大欲求のひとつ『急流すべりでびしょびしょになって帰り際に順番待ちの列に並んでる子供をビビらせたい欲』を満たそうと考えた。木舟を模した乗り物に乗り込み急流滑るべくコースを進んでいく。そして、満を持しての急流すべりである。風を切りながら急流すべり、ざばーんと大きな音を立てて着陸?、着水?をする。当然、頭を外に投げ出している。しかし、全然濡れない。焦ってすぐさま手で水をすくい被った。自作自演でびしょびしょになり、木船がら降りる。順番待ちの列はなかった。

 

最後に、展望台から大阪と奈良の街を睥睨した。高い。良い。馬鹿と煙と僕は高いところが好きなのだ。僕こそが馬鹿と煙だとも言える。また、大阪に住み、この生駒山の下を通って奈良に通勤している身である。感慨深いものがある。ん?通勤?仕事?そうか明日は仕事か。社会人か。社会人がひとりでファミリー向け遊園地にきているのか。やばいな