緑黄日記

水野らばの日記

メンズ服売り場に可愛い女の子店員さんを配置するのずるい

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怒っている。タイトルの茶髪ポニーテール店員さんにであるか、確かにそれもある。しかし、その怒髪天をも衝く怒りの矛先は愚かなる自分である。うかうかと甘い香りに騙されて食虫植物の餌食となるが如く店員さんの笑顔にまやかされ半袖のワイシャツを買った自分自身である。

 

連日の猛暑で思考回路はショート寸前である。今日も大阪の最高気温は36度だそうだ。「人じゃん」と思う。夏も冗談が過ぎる。暑いのが面白いのは3日までだ。完全にスベっている。そんな鉄板で焼かれるような痛みを伴う暑さの中、僕は梅田にいた。大阪のキタの中心地、梅田である。僕が初めてこの地に降り立ったのは大学1回生の春であった。意気揚々と乗り込んだ梅田の地下ダンジョンは僕を迷わせ、僕が地上へ出るのを阻みに阻んだ。こんなことならパン屑でも撒いていればよかった。やっとの思いで地下から這い出し、吸った外の空気は新鮮で、世界は光に満ちていた。よもや落盤事故以外でこんな思いをするとは。で、お馴染みの梅田である。

 

何故梅田に来たかと言われると答えに窮するが、平たく言えば『散歩が高じた』である。散歩も高じることがある。僕のTwitterやブログを『世界丸見え』に出てくる『とんでもないお騒がせ野郎』を見る心地で閲覧している読者の皆さんはご存知だろうが、僕は散歩が趣味である。暇さえあれば「そうだ散歩でもするか」とスニーカーを履き、サコッシュを肩から提げて出かけている。最近は道端の落とし物を写真に撮ったり、野良猫を探したりしている。

 

3連休最終日の夕方、いつもの調子で「散歩でもするか」と外に出かけた。当然の如く、足元はスニーカー、お腹のあたりにはサコッシュがぶら下がっている。少し歩いたところで、僕はあることに気が付いた。本日は3連休最終日、時刻は午後4時を回った。振り返ると、youtubeばかり見て過ごした貴重な24歳の3連休がこちらを悲しそうな目で見ている。僕は「何かしなくては」という思いに駆られ、気が付けば電車に飛び乗っていた。

 

繁華街、梅田に来たわけだが、特にこれといってすることがない。当然である。散歩が高じただけなのだから。僕はとりあえず洋服を見てまわることにした。

 

あるセレクトショップに入り、店内をぶらぶら歩いていると、半袖Tシャツが目に留まった。可愛い柄である。しかし僕は『半袖ワイシャツとか意味なくない』という信条に基づいて生きてきた人間である。服には体温調整という役目がある。寒ければコートを羽織り、暑ければ最小限の着のみのままというように人間は服を調節してこの地球の覇権を握ったのである。半袖ワイシャツなどをちょうどよく着ることができる、そんな気温などない。僕はこういった宗教の狂信者だ。半袖ワイシャツなど買うはずもない。

 

もうオチをほとんど言ってしまっているのでテンポよくいこうではないか。声をかけてきた茶髪ポニーテールの可愛い女の子店員さんの笑顔が見たくて、信条を曲げて半袖ワイシャツを買いました。着てみると案外涼しくていい感じです。