緑黄日記

水野らばの日記

ロックンロールは鳴り止まない

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諸君、ロックンロールに生きているか。まだロックンロールに生きてないというそこの貴方、早くロックンロールに生きた方が良い。善とロックンロールは急いだ方がいい。

 

しかし残念ながら、ロックンロールがどこにあるのか解らず、明後日の場所を血眼で探している愚かな人間も見受けられる。河原の石をひっくり返してみたり、路地裏の窓を覗いて見たり、向かいのホームに渡ってみたり、見当違いも甚だしい。日本の公教育もまだまだである。

                                                                                                        

ロックンロールは『ある』とか『ない』とかそういうことではない。ロックンロールとは諸君らの心の、頭の、心臓の、血の中にいる。そして、それは誰にも奪われず、誰にも与えられない自分だけのものである。自分自身と向き合い、内にあるロックンロールの指し示す方向へと行動すること、それがロックンロールに生きるということである。

 

そんな説明では納得できない愚かな諸君、もとい鈍物には、もっと簡単な方法がある。Hump Backの『拝啓、少年よ』を聴くのだ。

 


Hump Back - 「拝啓、少年よ」Music Video

 

Hump Back(ハンプバック)は大阪の3ピースガールズバンドだ。ギターボーカルである林萌々子を軸にメンバーの加入脱退を繰り返しながら続けて10年にもなるバンドである。時には林萌々子1人でHump Backの音楽を作り続けた。彼女らの音楽はただ一言『ロックンロール』だ。

 

 

昨日、Hump Backのライブに赴いた。

 

彼女らの演奏はまさにロックンロールであった。「これが私たちだ!」といわんばかりであった。

 

ギターボーカルである林萌々子はギターを掻き鳴らし、掻き切り、血が沸騰して蒸発し、天に昇り、巡り巡ってまた血になるような熱い声で歌いあげる。それを、ベースのぴか、ドラムの美咲がシンプルかつパワフルで骨太なバンドサウンドで、それを盛り立て、一つの、Hump Backの音楽とする。

 

林萌々子は、天井を突き破るような全力の声で、「このバンドで、親や友達や、会社の社長も、裏方も、もちろん観客のみんなも、このバンドで大切にしていく」と、そう言い放った。それは、自分のやりたい音楽、ロックンロールを貫いていく覚悟でもあった。僕は彼女のその姿勢こそがロックンロールであると思った。

 

彼女は爆音のギターと共に『拝啓、少年よ』を歌い始めた。「私の今はこれだから、お前らも頑張れ」と言っているように見えた。そして、その歌声で彼女自身を、他者を、貴方を、私を、聴く人すべてを肯定する。あぁもう泣かないで、君が思う程に弱くはないと。

 

Hump Back滅茶苦茶に良いから聴いてほしいし、一緒にライブに行ってほしいというお話でした。