緑黄日記

水野らばの日記

夏の覇者になりたい

梅雨が明けた。 京都の空を長きにわたって覆っていた梅雨雲はようやく逃げ去り、透き通るような青みを帯びた空には夏の権化とも言うべき入道雲が立ち昇る。湿気にくるりんと丸まっていた前髪も今では「良い感じですヨ!」と歓びの声を挙げている。タイミング…

10万円の使い道

10万円が手に入った。 言うまでもなく、特別定額給付金である。世情に当てられた家計への援助という名目で、政府からお金が還付されたのだ。先日、申請していた給付金が口座へと振り込まれた。先日、7月の中頃に。僕の住む京都市において、市民の口座にお金…

学生気分が抜けていないので残業をしている

先の春に新卒で入った小さな会社を辞め、学校の先生となった。現在、働いて4ヶ月目になる。 会社員から学校の先生へ転身をしたわけだが、これは学校の先生になるのが夢だったとか、子供が好きだとか、教育界、ひいては日本を変えたいとか、そういった崇高な…

鴨川納涼床へのお誘い

鴨川納涼床をご存知だろうか。 京都府京都市には、まるで定規で線を引いたかのように南北にまっすぐ流れる河川、鴨川がある。鴨川に沿って軒を連ねる料理店や茶屋が、鴨川西岸を流れる小さな人工水路である禊川(みそそぎがわ)の上に座敷を建築し、料理やお…

うっかり海に行きたい

教室には気怠い空気が漂っている。 天井に設置されている年季の入ったエアコンはハネをパタパタと上下に振り、ギーギーと小さく鳴いている。一生懸命に冷気を届けようとしているが、この暑さの中では心許ない。シャーペンを持つ手にはうっすらと汗が滲み、ノ…

ただ短歌を詠むだけの人になりたい

『牧水の恋』という本を読んでいる。 歌人、俵万智さんの著書である。恋の苦悩を多く描いた戦前の歌人、若山牧水の痛切な恋の顛末、彼の心の動きを、彼の残した短歌から探っていく評伝だ。記録に残る牧水の行動や彼が友人らに送った手紙と照らし合わせ、牧水…

あたしを彼女にしたいなら優しいだけじゃダメ

彼女欲しい ここでいう、「彼女」とは女性を指す3人称のことではなく、恋人の女性のことである。僕は「自分のエゴを押し付けないことが美徳だ」などと、中学生並の恋愛感を持っているのだが、本来、某ミスチルが歌っているように、恋なんてエゴとエゴのシー…